携帯ストラップには手首を通して使用するショートストラップと、
首から電話をぶら下げて使用するネックストラップの2種類があります。
携帯電話の使い勝手もあるので、
どちらのストラップがいいということもありませんが、
首からかけるネックストラップは最近あまり見かけません。
今ではその形状も数え切れないほどたくさんありますが、
素材そのものもビニール、ポリエステル、革、ビーズなど多種多様で、
近ごろは携帯電話の色調や型に合わせるなど、
電話に着けるアクセサリーとして広く楽しまれています。
携帯電話が多額の保証金を要するレンタル電話しかなくて、
公衆電話の受話器の倍はあろうかというほど大きくて重かったころは、
アメリカ映画に出てくる刑事が、
拳銃を納めるホルダーと似たようなものに電話を入れていたものです。
携帯電話が年を追うごとにダウンサイジングし、
電話機を購入することが普及し始めた1995年ごろは、
携帯電話を契約するとストラップがおまけとしてついてきました。
モチロンおまけでしかないので、センスがどうこういう物ではなく、
電話を落とさないために必要かつ実用的な物という感じでしたね。
ところが携帯電話が価格を下げるとともに急速に普及し始めると、
携帯電話の機種もこれでもかというほど増加の一途をたどり、
それに歩調を合わせるかのようにオシャレでユニークなストラップが数多く出回り始め、
必要性を失ったのか、はたまた経費節減なのか、
いつの間にか電話会社もおまけとしてはつけなくなったようです。
今ではルイ・ヴィトン、シャネルなどを始めとする高級ブランドも、
携帯ストラップ販売に乗り出し、毎年のように新作を発表していることを考えると、
拳銃を入れるようなホルダーに電話を入れていたのがウソのようですね。
携帯電話の進化とともに多彩になった携帯ストラップは、
通常は携帯電話のショップで売っていますが、
最近では電話とまったく関係のないドラッグストアにまで置いてあります。
携帯ストラップは値段が比較的安いものが多く、気軽に買い換えもできるので、
携帯電話を持っている若い女性をターゲットにしているのでしょうが、
その種類と品数の多さには本当に驚かされます。
また携帯ストラップは安くて手軽な土産物として人気が高く、
観光地のみやげ物店にもたくさん品揃えしているところが見られ、
オシャレなものから郷土色豊かなものまで多種多様で、
持っている携帯電話を見ればその人の出身地が分かるというものもあるのです。
他にストラップは飲料や食品の販促品として付いていることも多く、
アニメなど様々なキャラクターが用意されていて、
携帯電話に着けて楽しんでいる人もよく見かけます。
さらに、携帯ストラップをファングッズのアイテムとして使っているミュージシャンが増えており、
中でも人気の高いミュージシャンなどは数種類のものを揃え、
ファンにとっては携帯電話にストラップを着けるのがステイタスになるとのこと。
でも時どきお宝としてオークションに出回っていたりもするのです。
他に市販されていない特定の団体や個人が配布するストラップというのもあり、
「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングの
「タモリストラップ」がもっとも知られている例として挙げられますが、
受け取ったゲストが電話に着けているかどうかは定かではありません。
携帯電話は高価なのでストラップを替えて気分転換という人も増えており、
電話の色調や型が何であれ、ストラップが可愛ければ、
電話に着けられるだけ着けるという傾向はしばらく続きそうですね。
NTTドコモがKDDIの新料金割引制度に追随した形ですが、
もともとの火種はソフトバンクの基本使用料980円という、
格安の独自プランを導入したことにあります。
NTTドコモとKDDIの基本使用料は、
利用年数に応じて最大50%まで割引される仕組みでしたが、
NTTドコモが家族・親族で高い割引の適用を受けられるという、
これまでになかった割引制度を発表し、
KDDIがそれに対抗するべく、
基本料金が誰でも半額になる「誰でも割」を打ち出しました。
それから間髪容れずにNTTドコモは「ファミ割MAX50」、
「ひとりでも割50」でさらに対抗するという、
まさに風雲急を告げるような展開となったのです。
こういった価格競争がすべて利用者にとってのメリットになるのか、
捉え方はそれぞれ違うと思いますが、
長く使って基本使用料を下げてきた利用者は、
今までの支払い分を返してもらいたい気になるかもしれません。